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マッサージに行っても、数日たつとまた肩がガチガチ。
ストレッチもしているのに、なかなか楽にならない――。
もしかすると、あなたの肩こりの「タイプ」に合ったケアができていないのかもしれません。
この記事では、肩こりを研究報告と東洋医学の視点から4つのタイプに整理し、タイプ別のツボとセルフケア、治療院でできること、受診の目安を紹介します。
私が鍼灸師として大切にしているのは、「健康と美しさは表裏一体」という考え方です。肩が軽くなると、表情や姿勢も変わります。自分のタイプを知って、軽やかな毎日を取り戻す。それが、私の考える「リバースエイジング」です。
この記事でわかること
- 肩こりが女性に多い不調であることを示すデータ
- ストレス・冷え・疲れ・姿勢の4タイプと、東洋医学の見方
- タイプ別のツボとセルフケア
- 治療院でできることと、すぐに受診したほうがいい肩こりのサイン
施術の現場でよく受けるご相談
実際の施術の現場では、こんな声をよくお聞きします。
「マッサージに行っても、数日でまたガチガチに戻ります」
ほぐしてもすぐに戻ってしまうというご相談は、とても多くいただきます。
「忙しい時期になると、肩が上がって息が浅くなります」
ストレスや緊張と肩こりをセットで感じている方は少なくありません。
「冷房の効いたオフィスにいると、肩と首が固まります」
季節や環境で肩こりが変わるというお話もよく伺います。
※よくいただくご相談を、個人が特定されないよう一般化して紹介しています。
肩こりは、女性に多い不調
厚生労働省の2022年(令和4年)国民生活基礎調査では、病気やけがなどで自覚症状のある人(有訴者)の症状として、女性では腰痛が1位、肩こりが2位でした。[1]
また、デンマークのオフィスワーカー653人(73%が女性)を対象にした研究では、首・肩の痛みの強さと、首から肩にかけての筋肉(僧帽筋)の押したときの痛みに強い関係があったと報告されています。僧帽筋に強い押し痛みがあった人の割合は、女性23%・男性7%でした。[2]
肩こりの4タイプ
| タイプ | 特徴 | 東洋医学の見方 |
|---|---|---|
| ① ストレスタイプ | 緊張すると肩が上がる。忙しい時期に悪化。ため息が多い | 気滞(きたい):気の巡りの滞り |
| ② 冷えタイプ | 寒い日や冷房で悪化。温めると楽になる | 寒(かん):冷えで筋肉がこわばる |
| ③ 疲れタイプ | 夕方や疲れたときに重だるい。休むと楽になる | 気血両虚(きけつりょうきょ):エネルギーと栄養の不足 |
| ④ 姿勢タイプ | 同じ場所がいつも痛い。デスクワークやスマホで悪化 | 瘀血(おけつ):血の巡りの滞り |
いくつかのタイプが重なっていることも多くあります。一番当てはまるものから試してみましょう。
臨床経験上、肩こりでいらっしゃる方は、目の疲れや食いしばり、睡眠不足を伴っていることが多いです。
治療院(鍼灸院)でできること
- タイプに合わせたツボ選び:肩だけでなく、手足のツボや背中のツボも組み合わせて、肩こりの背景にある体の状態にアプローチします。
- 深いこりへのアプローチ:マッサージでは届きにくい深い筋肉のこわばりに、鍼で直接アプローチします。
- お灸で温める:冷えタイプの方には、お灸で温める施術を組み合わせます。
- 首・目・あごもあわせて確認:目の疲れや食いしばりが関わっている場合は、首やあごまわりもあわせて整えます。
タイプ別のツボとセルフケア
① ストレスタイプ
- ツボ:太衝(たいしょう)=足の甲で、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ/合谷(ごうこく)=手の甲で、親指と人差し指の骨が交わるところの少し人差し指側
- セルフケア:肩をぐっと上げて5秒、ストンと落とす。息を長く吐く深呼吸を3回。
② 冷えタイプ
- ツボ:大椎(だいつい)=首を前に倒したときに一番出っぱる骨のすぐ下/肩井(けんせい)=首の付け根と肩先の真ん中
- セルフケア:首・肩をストールなどで冷やさない。入浴で首までつかる。大椎のあたりを温める。
③ 疲れタイプ
- ツボ:足三里(あしさんり)=膝のお皿の外側の下のくぼみから指4本分下/三陰交(さんいんこう)=内くるぶしから指4本分上の、すねの骨の後ろ側
- セルフケア:睡眠時間を確保する。食事を抜かない。がんばりすぎない日をつくる。
④ 姿勢タイプ
- ツボ:天柱(てんちゅう)=うなじの髪の生え際で、2本の太い筋の外側/肩外兪(けんがいゆ)=肩甲骨の内側の上の角のあたり
- セルフケア:30分に1回は立ち上がる。画面を目の高さに近づける。肩甲骨を寄せて胸を開く。
ツボは、気持ちいい強さで5秒押して離す、を3〜5回くり返します。
ホームケアにプラスαで取り入れるなら
冷え・疲れタイプに:せんねん灸 太陽(火を使わないお灸)
火を使わずに貼って温めるタイプのお灸です。肩井や足三里など、手の届くツボを温めたいときに。使用方法と注意事項は、製品の説明書に従ってください。
首・肩をまとめてケア:マイトレックス MEDI NECK
温熱・EMS・牽引の機能を持つ首用のケア機器です。デスクワークの合間や入浴後のリラックスタイムに。使用方法と注意事項は取扱説明書に従ってください。
よくある質問(Q&A)
Q1. 肩こりに鍼は痛い?
A. 鍼は髪の毛ほどの細さで、刺すときの痛みはほとんど感じない方が多いです。こりの深い部分に届いたときに、ズーンと重く響く感覚を感じることがあります。不安な方は、施術前に鍼灸師に伝えてください。
Q2. 肩こりは温めるのと冷やすの、どっちがいい?
A. 慢性的な肩こりは、温めると楽になることが多いです。一方、ぶつけた・急に痛めたなど、熱感や腫れがある場合は冷やすほうがよいこともあります。判断に迷う場合は医療機関に相談してください。
Q3. 自分の肩こりのタイプがわからない
A. いくつかのタイプが重なっていることも多くあります。悪化するきっかけ(緊張・寒さ・疲れ・姿勢)を観察し、一番当てはまるタイプのケアから試してみましょう。鍼灸院で体の状態を見てもらうのもひとつの方法です。
Q4. 肩こりで頭痛もする場合は?
A. 首・肩のこりからくる頭痛(緊張型頭痛)は多いですが、急に激しい頭痛がする、今までにない頭痛、手足のしびれやろれつが回らないなどを伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。
Q5. ツボ押しは毎日してもいい?
A. 気持ちいいと感じる強さであれば、毎日行っても問題ありません。強く押しすぎると、かえって筋肉を傷めることがあるため、痛みが残るほど押さないようにしましょう。
Q6. すぐに受診したほうがいい肩こりは?
A. 胸の痛みや息苦しさ・冷や汗を伴う、急に激しい頭痛がする、腕や手にしびれ・力の入りにくさがある、発熱を伴う、といった場合は、心臓や脳、首の神経の病気が隠れていることもあります。すぐに医療機関を受診してください。
まとめ:
肩こりは、2022年の国民生活基礎調査で女性の自覚症状の2位。
同じ肩こりでも、ストレス・冷え・疲れ・姿勢のタイプによって、合うツボとケアが変わります。
自分のタイプを知り、治療院で深いこりと体の状態を整え、自宅ではタイプ別のツボと習慣で続けていきましょう。
肩が軽くなると、明日の表情も変わります。あなたの全盛期は、これからです。
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出典
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf
- Brandt M, et al. Association between Neck/Shoulder Pain and Trapezius Muscle Tenderness in Office Workers. Pain Res Treat. 2014;2014:352735. doi:10.1155/2014/352735(PubMed より)
免責事項
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、診断や治療の代替ではありません。肩こりに強い痛み・しびれ・胸の痛みなどを伴う方、持病のある方は、医療機関にご相談ください。アイテムは製品の使用方法と注意事項を必ず守ってご使用ください。

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